集刊 TOMのコラム


アルコールストーブ

●老舗トランギアの中国製コピー品、ALOCSのアルコールストーブ、ネットのレビューではとくに悪いことも書いてなかったので、購入してみました。蓋つきで燃料を入れておけるし、火力を調節することもできます。

 ただひとつ問題となったのが、五徳にシェラカップや10センチ以下のコッヘルが載らないことです。別売りのプレート式十字五徳であれば載るのですが、それでは火力調節蓋が使えません。ネットを調べると皆さん使いやすい五徳をいろいろ自作しています。そのなかでスチール缶を使ったものがあったので、まねてみました。


 缶の両底を抜いて、ハンダをダーボライターで炙ってスペーサーをろう付け、そこに石膏ボード用L字金具を刺します。穴が緩くて金具がクルクル動くので、0.05ミリのアルミシートを挿入してきつくしました。ラッカースプレーで銀色に塗装。小さいコッヘルを載せるときは内側に、大きいときは外側に五徳を向けることができます。


 燃焼テストをしてみたのですが、なんとなく沸くのがはやいように感じます。計測してみたところ、180cc(1合)の水が4分半で沸騰しました。ALOCSの五徳だと5分半でした。計測は火をつけて炎の高さがある程度高くなってからはじめました。火をつけた直後から計るともう少し時間がかかると思います。


 それでストーブの上端から鍋底までの距離を測ったところ、自作五徳で23ミリ、ALOCSの五徳では18ミリでした。5ミリの違いで1分の差がつきました。そこで今度は自作五徳を5ミリ伸ばして28ミリで計測したところ、5分で沸騰しました。よって23ミリがベターということになります。18ミリはALOCSの五徳を使用しましたから、完全な同等条件でのテストにはなっていませんが、このような結果になりました。


●パイトーチトラベル。燃料を吸う管が炎によって熱せられるので、力強い炎が吹き出します。180ccの水が3分半で沸騰しました。400ccの専用コッヘル(蓋は200cc)に本体・五徳・取っ手がきれいに収まるのが魅力です。



●ガレージメーカーの「T's」のサイドバーナー式ストーブ。180ccの水が4分で沸騰しました。本体に収納できる60ccのボトルとアルミシート風防が付属。途中消火はできず、燃え切るのを待つことになりますが、内部の計量線に従って燃料を入れれば問題はありません。軽量コンパクトですが、その分倒れやすいので注意しましょう。

 
(2013/11/30)


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