集刊 TOMのコラム


携帯ラジオあれこれ その2

●DEGEN DE17(単3・2本)
 胸ポケットに入るDSP短波ラジオ。4月からはラジオは野球中継ばかりなので、外出時も短波の海外日本語放送を聞こうと思って購入。ebayで送料込み2900円(円高時)。


 FMステレオは高感度で、短波は良好、AMは並です。電池の持ちは悪いという感じはしません。USBから充電可能、目覚まし・スリープ・表示照明、ロッドアンテナとイヤホンコードアンテナの切り替えスイッチもついており、小さいボディに機能満載です。選局すると、電界強度を10秒間数字で表示します。イヤホンジャックは上。

 イヤホンコードをアンテナにして、本体を胸ポケットに入れて歩きながら短波放送を聞けるか試しましたが無理でした。ロッドアンテナを伸ばした方が受信は良好です(ちょっと恥ずかしい格好です)。あるいはラジオを手に持って、ロッドアンテナの頭に指を当てるとよく聞こえます(手がだるくなります)。

 お店などでは窓際に座ってロッドアンテナを少し伸ばせば、中・台・韓・露は充分聞こえます。ここでは受信できないだろうと思った店の奥でも、壁に近づけるとよく聞こえたりすることがあって、受信できる場所を探すのも面白いです。


【番外】●アイコム IC-R6(単3・2本)
 ハンディーの広帯域受信機です。主に自宅から羽田空港(距離10キロちょっと)の管制を聞いています。モービルアンテナのダイアモンド・MR-77を買って、2階の軒の上に置いてます。弱いグランドもなんとか入ります。

 あとは消防の司令波やマスコミの中継波を聞いています。FM・AM・短波のラジオ局も聞けますが、持ち歩く場合には普通の携帯ラジオの方がよく聞こえます。


【番外】●DEGEN(徳勁) DE31MS(単4・2本)
 AM・短波用アクティブアンテナです。短波受信では、もちろんラジオのロッドアンテナより利得がありますが、5メートルの簡易ワイヤーアンテナには及ばないようです。


 AMではアンテナを回して送信所の方向に合わせる必要があります。そうすればDE1103の内蔵バーアンテナと同じくらいの高感度で入ります。アンテナジャックのないラジオには付属のカプラーを近づけて使います。


●FLAUTA X868(単3・2本)
 胸ポケットに入る短波ラジオで、USBとSD(SDHCも可)カードでMP3を再生できます(録音はできません)。中身はDSPで、表示はアナログです。ダイヤルをゆっくり回してみると、プツプツプツと周波数が段階的に変わっていくのがわかります。音量・周波数ダイヤル、イヤホンジャックが上部にあるので使いやすいです。4.5VのDCジャック、外を照らすLEDライトがついています。


 感度はFMステレオは良好、AM・短波は並です。短波は5.95〜21.85MHzですが、途中の周波数抜けが多いです。USBは横から、SDカードは電池蓋をとって挿入します。MP3の曲送りはフォルダごと進めることはできず、1曲ずつです。電池持ちは悪いという感じはしません。


●エルパ ER-20T(単3・2本)
 普通のアナログラジオです。電池は長持ちで110時間(スピーカー)。イヤホンは両耳モノラル。3VのDCジャックもついてます。

 感度はFM・AMが良好、短波は並です。兄弟機のER-21Tと較べると、中波では感度が勝っていますし、音もホワイトノイズが少なくて聞きやすいです。FMは同じ。短波は21Tに比べてフェーディングの強弱が大きくて、不安定な感じがします。またデジタル表示の21Tの方が弱い局を探しやすいでしょう。


●パナソニック RF-NA030A(単4・1本)
 ライターサイズ。電池は長持ちで78時間(イヤホン)。イヤホンジャックは横。


 小さいですが、FMステレオは高感度、AMも良好。ホワイトノイズも少ないです。ただAMでは音楽になると少し割れた音になります。ノイズクリア・低音強調・FMモノラルのセレクトスイッチがあります。


●パナソニック RF-U150A(単2・2本)
 手がおぼつかない年老いた母は小さいラジオは使いにくいが、これなら大丈夫とのこと。電池は長持ちで188時間(スピーカー)。イヤホンは片耳モノラル。ニュース・音楽の音質切り替え、3VのDCジャックつき。


 感度はFM・AMとも良好です。ただAMで低音が少しボコつくことがあるので、そういうときはチューニングをちょっとだけずらして解消しています。


●DEGEN DE22(ノキア充電池BL-5C)
 胸ポケットに入るDSP短波ラジオ・ MP3プレーヤー。チューニングはデジタル表示(照明つき)のダイアル式で、プリセットはなし。時計はあるがスリープはなし。FMステレオはモノラル切り替えボタンあり。ラジオ録音はできません。USBから充電。イヤホンジャックは上。電池持ちは1100mAhの充電池で24時間(イヤホン)。


 FMは高感度、AM・短波は並。DSPだが周波数ごとにスパッと切れない。たとえばAMの遠距離受信では、KBS1170kHzが強いと、1179kHzにしてもKBSのままでMBSが入らない。しかし一度MBSを受信できれば、電波が弱くなってもKBSが被ってくることはない。弱めの局が強くなるのを待つ必要があり、遠距離受信はやりづらい。地元局の受信はもちろん問題なし。

 DE17と比べてみると、感度はFM・AM・短波ともちょっとだけ劣ります。しかし音質は少しこもったDE17よりDE22の方がすっきりしてきれいです。

 ミュージックプレーヤーはmicroSDカードを使い、MP3・WMA・WAVを聞けます。フォルダ選択はできず、曲順は数字で管理。1または10曲飛ばし、あるいは数字指定で開始できます。またPCにつなげば、スピーカーとして使用できます。
(2015/2/6)


●ソニー SRF-M98(単4・1本)
 ライターサイズ。電池は長持ちで65時間(イヤホン)。イヤホンジャックは上。


 感度はFMステレオ・AMとも並より上ですが、良好とは言いにくい程度。音質はとてもよいです。スリープ・低音強調・FMモノラルのセレクトスイッチがあります。

 スリープはボタンを数回押してセットするものではなく、あらかじめ時間を設定しておけば、電源ボタンを1回押すだけで作動するので使いやすいです。FMモノラルに切り替えると、電波が弱くても明瞭に聞こえるので、あると便利な機能です。


【番外】●ダイソー カナルイヤホンE001・E1・5
 ラジオを聞くにはこのイヤホン。インピーダンスが32Ωなので、ホワイトノイズの多い機種でも静かです。そして特筆すべきは、人の声が明瞭に聞こえます。


 高音は伸びず低音は弱いので、音楽を聴く人には不満が多いと思います。そのかわり雑踏のなかでもラジオの話し声が浮かび上がってきて、大変聞きやすいです。生産中止になったら困るなあ。


●ソニー ICF-R350(単4・1本)
 胸ポケットサイズのモノラルラジオ、古物商をのぞいたら1500円で売っていたので、すぐさま購入。巻き取り式イヤホンの樹脂が経年劣化で割れて欠損しているが、音は出るので無理やりパテで固めて直す。


 FMは高感度、AMは良好。ホワイトノイズが非常に少ない。105時間(イヤホン)の長持ち設計。イヤホンジャックは横。プリセットボタンが7つ。エリアコール選択で各地と新幹線車内の周波数がプリセットに割り振られる。自分で登録するマイプリセットもあるので、よく聞くFMサイマル放送を加えて使っている。スリープ・アラーム・タイマー・ノイズカットスイッチと何でもついてます。さすがソニーの代表モデル。


 今のところ、部屋で地元AM局を聞くにはらじおくん、FM・短波・AM遠距離局はDE1103、寝床ではPL-505、台所にER-20T、外出にDE17・DE22、ウォーキングにSRF-M98、作業用にはAP5-374Sという稼働態勢になっています。他のラジオはときどき電池を入れては楽しんでおります。


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