集刊 TOMのコラム渓流に遊ぶ


竹竿の使い方

竹竿は正直なところカーボンに較べれば弱いです
カーボンと同じような性能を期待されても困ります

【合わせ 】
満身の力を込めてビシビシ合わせるのはやめましょう
当たりが来たらゆっくりすーっと合せます

そもそも素早く合わせたから魚が釣れるとも思いません
魚が餌を離すスピードの方が勝っているのですから
人間の反射神経が追いつけるはずがありません

【取り込み】
竿を垂直に立てて魚を取り込むと竿と糸の角度が鋭角になり
穂先や穂持ちの先が折れることがあります

竿を持つ手を背中の後ろいっぱいに引いて
なるべく穂先を曲げないようにして魚を取り込むのが肝腎です

【手入れ】
釣りが終わったら乾拭きしましょう

油を塗るのは厳禁です
修理するとき漆が固まりにくくなるからです

差し込みがきついときは蝋を塗ると入りやすくなります
きつ過ぎ緩る過ぎは竿師さんに直してもらいましょう

漆や竹は湿度50%程度の環境が適しています
乾き過ぎず湿気も多くない場所に保管しましょう

これで愛用の竹竿を長く使うことができます

竹竿は優しい方が
タイプなんです
(2021/12/8)


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